



無柱大空間の『yess建築』で理想を実現
「この工場は“ボクの作品”です」
お施主様の声を読む
課題と解決
解決ポイントを教えてください。
課題
柱が多く動線の悪い空間。
断熱性や空調、気密性の問題も。
解決
システム建築で柱の無い大空間を
構築し、理想の空間づくりを実現。
Introduction
日進堂製菓について
奈良県生駒郡平群町に本社・第一工場を構える日進堂製菓。こだわりの原料と製法で、素材そのものの味を活かした「粟おこし」「豆太鼓」「麦ぽん」など、昔なつかしの優しくて素朴なお菓子の製造・販売をしています。


feature article
お施主様の声
思わぬ形で出た「工場建設」のGOサイン。
以前の工場は、増築を繰り返していた関係で、柱が多く足の踏み場にも困るような状態であったという日進堂製菓。
「製造ライン動線の悪さ、断熱性の問題、空調や防虫など、不満な点が多く、仕事の効率も悪いと感じていた」と話してくれたのはプロジェクトの責任者である木谷孝典専務。加えて「社員が煩雑な狭い空間でお昼ご飯を食べているのも気になっていました」と話します。工場移転用の土地は購入済みであったものの、業績面から移転は一時ペンディングに。その後、同社に事業面で1つの転機が訪れます。商品ラインの見直しをする中で、OEMにて製造・供給していたPB(プライベートブランド)商品の製造をやめることを決断。すると売上はPB商品の分が落ちたものの、自社ブランド商品のみで利益が大幅にアップするという結果につながります。好業績の追い風に乗り、木谷専務は「この勢いで工場移転しようか?」と社内を鼓舞するため冗談半分で発言。その言葉が巡り巡って会長の耳に入ったようで「いいんじゃないか」と思わぬ形でGOサインが出ます。

理想を実現する工法との偶然?の出会い。
どんな新工場にするべきかに没頭していたという木谷専務。予算については、毎年参加している東京での食品系展示会で、建築会社にヒアリングを行いおおよそを確認済み。当初は2階建てを想定し「結構費用がかかるなぁ」と思っていた中、同業の仲間から「おたくの商品であれば平屋がいいのでは?」という助言がありました。そんなタイミングに、ある建築会社からDM(書類)が届きます。「そこに思い描いていた柱の無い大きな空間に関する情報が載っていたんです」と木谷専務。システム建築という工法、そして横河システム建築の「yess建築」の存在はその際に知ったそうです。「これだ!という印象でしたね」と木谷専務は話します。しかも、「DMに記載されていた価格が想定していたよりも安いというのも決め手でした」とも。以降はDM発送元の建築会社(株式会社松陽工務店・大阪)に連絡を入れ、やりとりを開始します。担当は基本、木谷専務1人。工場を建てるのは初めてのことで、最初はコピー用紙に記した1枚の手書きのメモからスタートしたといいます。

図面通り機械が収まるか?
ドキドキで現場に立ち会えず。
前の工場での不満点をすべて解消することをめざしていた新工場。建築会社と頻繁に連絡を取り、床面積を最大限活用するべく、細かな要望について相談を繰り返します。その結果、打ち合わせ回数はトータル29回にも。「工場建築の経験が無い中、本当に上手くいくのか大きなプレッシャーがあった」という木谷専務。新工場に製造ラインの機械を搬入する際には「図面通りに機械が収まるか心配でドキドキし、現場に立ち会えなかった」と振り返ります。「無事収まったよ」という連絡を受けてホッとして肩の力が抜けたという言葉には、抱えていた重圧の大きさが伝わってきます。

不満な点をすべて解消した“作品”が完成。
大空間で製造ラインの動線もスッキリし、天井も高くて気持ちいいと社員からも好評だという新工場。社員用の食堂空間もしっかりと確保しています。自由度の高いカラーパターンを活用したイエローラインが印象的な同工場の外観。大阪-東京間を移動する際に、晴れの日には飛行機の窓からも工場が確認できるといいます。黄色いラインが目立つんですよね、と木谷専務が嬉しそうに話します。「以前の工場で感じていた課題をすべて解消することをめざした」という同社。完成後の思いを確認すると、即座に「やり残したことは無いですね」と木谷専務。「この工場については“ボクの作品です”と紹介しています」と付け加え、笑顔を見せてくれました。

新本社工場 工場内観
日進堂製菓株式会社 専務取締役 木谷 孝典 様 新本社工場前にて
編集後記
取材の時間、終始明るく“笑顔” で当時を振り返ってくれた木谷専務。その笑顔の裏側には、ほぼ1人で建築を担い、妥協することなく全力でやりきったという達成感や満足感がうかがえました。
株式会社松陽工務店
営業部 部長
山本 功 様
「yess建築」のビルダーとして過去から多くの実績がありましたので、木谷専務の思いを汲み、密に連携し「yess建築」の特徴を活かしながら着工、完成引渡まで行うことができました。ビルダーとしては施主への理解、議事録を見返してもれなく対応することが信頼につながると思っています。