「展示したい商品はまだまだある。
将来的には『LaQ館』の開設を」
お施主様の声を読む
課題と解決
解決ポイントを教えてください。
課題
知育玩具「LaQ」の好調な販売を受けて、
手狭になり動きづらかった倉庫。
解決
システム建築を活用した
大きな新倉庫と配送センターを建築。
どこに何があるかすぐにわかり生産性も向上。
Introduction
ヨシリツについて
奈良県吉野郡大淀町に本社を構え、人気の知育玩具「LaQ（ラキュー）」の企画・開発・製造・販売・卸売などを行っています。
©YOSHIRITSU CO.,LTD.
feature article
お施主様の声
システム建築を想定した新倉庫、当初は「難航」。
日本全国の書店や玩具店が取り扱う組み立てブロックの「LaQ（ラキュー）」。世界20カ国以上で販売され、幼稚園や保育園でも使われている知育玩具です。その製品特性からコロナ禍でも販売は落ちることなく、2023年・2024年の売上はいずれも前年比20%増で好調だといいます。そんなヨシリツは、新倉庫が2022年9月に竣工する2年前から構想に着手。約20年前にシステム建築を活用した倉庫や事務所を建築し、便利でいいものだったことから、ヨシリツの吉條社長は「今回も横河の『yess建築』を想定して建築会社に相談しました」と話します。同社の要望は土地の傾斜を利用した倉庫と出荷場です。2階部分が倉庫で1階部分が配送センターを想定。2階部分は傾斜を利用するブリッジがある構造です。しかし、相談した建築会社からは予算オーバーに加え、ブリッジがあるとシステム建築には向かないなど、腑に落ちない話が出てきます。銀行から紹介された別の建築会社も同様で「予算を含めてなかなか求めているものが上がってきませんでした」と振り返ります。
横河システム建築に「直接連絡」し、予算内で竣工へ。
吉條社長は工期の問題もあり「直接、横河システム建築に連絡することを決断した」といいます。その結果『yess建築』の実績が豊富な大阪の建築会社「松陽工務店」を紹介され、2021年9月に新倉庫建築が再スタート。社長も社員も正直なところ建築については詳しくはないのですが、松陽工務店の山本部長とは話がかみ合います。やはり最後は人と人。山本部長に加え松陽工務店から紹介された設計士の方の誠心誠意向き合う姿勢を見て、安心して任せられると実感したといいます。以降は密に連携し、予算の問題も無くスムーズに進行。連絡を入れてちょうど1年後の2022年9月、竣工にこぎ着けます。手狭で動きづらかった以前の倉庫に対し、新しい倉庫は2倍以上のスペースです。「新倉庫はどこに何が有るかわかるため働きやすい。生産性が向上して満足している」と話します。特に11月、12月と年末に一番の需要期がある同社の商品。その出荷対応に新倉庫が間に合ったことも大きかったと吉條社長はいいます。しかし、新倉庫完成後も好調な販売が続き、すぐに倉庫は商品でいっぱいに……まさに嬉しい悲鳴といった状態です。
「LaQ」の親子見学ツアー実施。夢は「LaQ館」の開設を。
2024年は地元を走る私鉄・近畿日本鉄道と連携し、9月と11月に「LaQ」の親子体験ツアーを実施しました。大阪・阿倍野駅を出発し、ヨシリツの最寄りである越部駅をつなぐ専用の近鉄特急による同ツアーはすぐに満席になったといいます。普段から「LaQ」で遊んでいるお子さまを持つファミリーがたくさん同社を訪問。その際に「事務所に置いているたくさんの商品ももっと見ていただきたかった」と振り返る吉條社長。「まだまだ展示したい、飾りたい商品がたくさんある」とも。近畿日本鉄道とのイベント同様に「将来的にはたくさんのファンを迎え入れられるような『LaQ館』を開設するのが夢」だと話します。2025年に入っても複数の新聞社から「LaQ」について取材依頼が入るなど、同社にはまだまだ追い風が吹いています。
編集後記
趣味は囲碁とお酒だという吉條社長。同社は広告活動を行っていませんが「（広告費をかけるよりも）社員と美味しいものを食べて、お酒を飲む方がいいね」と笑顔で話してくれました。子ども向けの知育玩具を取り扱うに相応しい温和な雰囲気を感じる取材時間でした。
株式会社松陽工務店
営業部 部長
山本 功 様
竣工まであまり時間が無い中、『yess建築』でご希望を叶えることができました。吉條社長とご担当者様と打ち合わせを繰り返しましたが、社長の判断の速さが非常に記憶に残っています。引き続き、お力になれるよう提案活動をしていきたいと考えています。