株式会社総合車両製作所 横浜事業所第9車両工場(D9)
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東日本旅客鉄道株式会社 様出資の輸送用機器メ-カーとして、先進の鉄道車両をはじめ、コンテナ、線路・分岐器などを製造されています 株式会社総合車両製作所 様。
神奈川県横浜市の本社横浜事業所内にシステム建築で第9車両工場(以下、D9工場と記載)を建設いただきました。
建設工事全体の設計・施工は、東京都千代田区の 鉄建建設株式会社 様になります。
YouTube 「株式会社総合車両製作所 第9車両工場(D9)」
D9工場外観
建物は、横浜市金沢区の 株式会社総合車両製作所 様本社横浜事業所内です。
株式会社総合車両製作所様は、2012年に 東急車輛製造株式会社 様から鉄道車両製造部門を承継し、東日本旅客鉄道株式会社のグループ会社となり、ステンレス車両製造技術を中心に、新幹線車両をはじめとした高速車両からハイブリッド車両、海外鉄道車両などが285,000m2の広大な工場敷地内で製造されています。
このたび建設いただきましたD9工場は、横浜事業所の北側エリアにある工場棟です。
建物は、間口14.0m x 長さ80.0m の室内無柱構造のカスタムタイプです。
全体としては、短工期でコストパフォーマンスが高い規格寸法仕様のラピッドプラスに近い建物となっています。
D9工場入口手前は、エプロン(岸壁)となって、工場内からトラバーサ(遷車台)まで線路が敷設されています。
また、建物右側は 出寸法5.0m x 長さ36.0m の下屋を張出し、車両部材の組み立てスペースとなっています。
D9工場裏手側からの撮影
外壁はVリブウォールのエジプシャンホワイト色です。
屋根軒先・ケラバの化粧パネルはアッシュグレー色です。
Vリブウォール は、yess建築独自で製造する緩やかなV字の波板形状の外壁鋼板です。
屋根パネルも同様に、独自で製造する山高が低い屋根パネルと高さが薄い軒先・ケラバの化粧パネルにより、建物がシャープなラインによってまとまります。
裏手側には、W6.2m x H4.0m の重量電動シャッターと、表側には W5.0m x H5.3m の重量電動シャッター2基が設置されています。
D9工場内観
長手方向となる建物の鉄骨主柱間隔は広めの設定で、両端を7.6m、中間部を7.2mとしています。
鉄骨フレームや基礎箇所数が在来建築の5~6mに比べて少なく済む設定ですので、コスト的にも有利な仕様となっています。
工場中央エリアは、車両組立スペースで天井吊下げ式の移動柵と足場が設けられています。
この新しいD9工場から、株式会社総合車両製作所 様の先進の鉄道車両が誕生していくことでしょう。
株式会社総合車両製作所 様の横浜事業所第9車両工場は2018年03月に竣工しました。
【ネット上のニュース情報】
総合車両製作所、鉄道車両製造ライン増設 海外からの受注も多く - ニュースイッチ(日刊工業新聞) 2018年02月23日
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